電気代が少なくなるように、エル光源で行っている工夫

同じ明るさの照明なら消費電力は少ないほうがいいのは言うまでもありません、その為に発光効率のいいLED素子を使う必要がりますが、LED照明がこれだけ普及した現在では信頼できるLEDメーカーの素子ならそれほど大きな差はでません。しかし、電源、回路も含めたAC100V入力ベース(つまり器具として消費電力)をみれば無駄な電力が使われる設計になっているものが意外と多くみられます。

添付(上)は現在弊社が実際に間接ライン照明に使用している日亜化学製の型式757というLEDの仕様書部分の抜粋です。このLEDの場合、65mAの電流(明るさに相当)を得るためにはLEDの両端に約2.75Vの電圧を印可すればいいということになります。
ちなみに、この場合(色温度3000Kの場合)65mAで35.8lm(ルーメン)の光が得られますので、1W当たりのLED単体(器具光束ではない)の発光効率は、200ルーメン/Wとなります(35.8÷0.065x2.75) ということになります。

注)LED仕様書に記載ある最大のVF値のLEDなら18V電源では電圧が足りないということになりますが、弊社が実際に20年LED器具を製造してますが、電源電圧が足りなくなるほどLEDの電圧がばらつくことはありません(日亜さん優秀ですね、高いけど)。

一方、上記は弊社以外の間接ライン照明でよくみられる回路です。 6直の基本回路に対し24V入力となっておりますので、電流制御部分に必要以上の大きな電圧降下発生し、上記の65mAの電流を流す場合ですと約6V(7.5-1.5)x0.065A=0.39Wが必要のない単なる熱になっていると思われます。 たかが、0.39Wと思われるかもしれませんが、ホテルのベッドヘッドボードに埋め込まれる間接照明は2-3mあるのが通常です。仮に2.5m(2500㎜)とすれば基本回路が85㎜程度が一般的ですので、29.4枚使用となりますで、29.4x0.39W=11.466Wとなります。大型のホテルで300室、約7割が3時間/日点灯し、10年間使えば、11.466Wx300x0.7x3hx365x10=26,366Kwhとなり、一般的な契約27円/Khwなら711,882円が10年間でホテルオーナーさんに無駄遣いさせている金額になります。実際には、ホテルなどは大口特別契約となっていると思いますのでこの金額よりは少ないとおもいます。

さて、なぜ6直の基本基板に24V電源が使われることが多いのかですが、他社様の事なので推測になりますが以下ではないかと思います。エル光源がLED照明の開発を始めた2002年ごろは、標準電圧Vfは3V台(最大ブレ幅も入れて3.8Vとか)くらいありましたが、その後20年近くでLEDメーカーさんの努力で約1V程度Vfが下がったということです。同じ電流値を得るのに必要な電圧が1V(約27%減)も少なくてすむということでより高性能(省エネ)になったということです。確かに最大値で3.8Vなら、3.8x6=22.8Vで簡単に手に入りやす24V定電圧出力電源を使用するのが都合よかったと思われます。 その後、実際にはどんどんLEDの性能がよくなりVfが下がったいったのですが、それに合わせて電源使用を変更することは メーカーとして大変な作業になりますのでやらずにずっとそのまま。。。というのが多分実態ではないでしょうか?0.39Wだけなのでということでよしとしたのかもしれません。
一方、エル光源では、確かに標準電源の仕様を変更するということは過去の納品分の修理などすべて変更がかかわってきますのでメーカーとしはできればやりたくありませんが、間接ライン照明にだけでなく、読書灯など他製品も同じようにLEDのVfの低下とともにまじめに電源も変更してきております。ちなみに弊社読書灯も発売当初はLED1灯なので5V電源でしたが現在は4.5Vになっております。たった0.5Vですが、無駄な熱(Co2)を出さない涙ぐましい努力をしているということを分かって頂きたくて説明をさせて頂きました。